入れ歯の治療

歯がなくなってしまった方へ

歯がなくなってしまった方へ

歯が1本なくてもそれほど不自由を感じないかもしれません。しかし、歯が1本なくなると両隣の歯や噛み合う歯にも影響を与え、結局4~5本の歯に不具合が生じます。これ以上、他の歯に悪影響を及ばさないように、1本の歯でも大事にして早めに治すようにしましょう。

特に、奥歯を失うと前歯はすぐに悪くなっていきます。もちろん歯がなくなる前に来院されるのが理想ですが、歯がなくなった場合は1本でも放置せずにすぐにみせてください。

歯がなくなってしまったときの治療法

両隣の歯が残っている場合は、金属管をつないだ固定式の被せ物「ブリッジ」を入れる方法があります。なくなった歯が多い場合は、顎に人工の骨を埋め込んで固定式の被せ物を入れる「インプラント」や、取り外しのできる「入れ歯・義歯」などの方法があります。

そのまま放置しても大丈夫?

そのまま放置しても大丈夫?

まれに歯がなくなっても放置している人がいます。特に奥歯の場合は、見た目も変わらずそれなりに噛めるので、日常生活に不便を感じないことが多いようです。

しかし、そのまま放置していると、両隣の歯が傾いてきたり、噛み合う歯がのびてきたりするなど、他の歯に影響が出てきます。

また、歯がないからといって片側の歯だけで噛み続けていると、過重負担が起きて歯を悪くしてしまうこともあります。奥歯がなくて前歯だけで噛み続けていると、噛み合わせが深くなり、出っ歯になってしまうこともあります。

このように、歯がなくなると将来的に大きな影響を及ぼすことになります。だからこそ、なくなった歯の本数が少なく、早く治療できるうちに来院することをおすすめします。

ブリッジについて

ブリッジについて

両隣の歯を使って被せ物をして、人工の歯をつける方法です。接着剤で固定するので、自分の歯と同じように使うことができます。

ただし、ブリッジは両隣の歯を使う治療法なので、なくなった歯の本数が多すぎる場合や、片方しか歯が残っていない場合には適用できません。また、歯を削る必要があり、場合によってはむし歯のないきれいな歯を削ることもあります。まれに神経を取ることもあります。

入れ歯について

ブリッジができない場合、取り外し式の入れ歯を選択します。入れ歯には「部分入れ歯」と「総入れ歯」があります。

部分入れ歯

部分入れ歯

他の歯が残っている場合は、一部取り外し式の「部分入れ歯」をおすすめします。部分入れ歯は、残っている歯にバネをかけてはめる入れ歯です。なくなった歯の部位によってバネをかける歯が変わります。場合によっては、歯を削ったり白くて健康な歯にバネをかけたりすることもあります。

通常は金属でできているバネを使用しますが、見た目が気になる方へは「ノンクラスプ(バネがついていない入れ歯)」をご提案しています。こちらは自費扱いとなります。

総入れ歯

総入れ歯

バネをかける歯がまったくない人向けの入れ歯です。通常はプラスチックでできています。

総入れ歯はすべての歯が入れ歯なので、噛んだ感触が本来の歯とは多少異なります。また、プラスチックは熱を伝えにくいので、人によっては食事のおいしさを感じにくいこともあります。気になる方へは、熱を伝えやすい薄い金属の入れ歯をご提案しています。ただし、こちらは自費扱いとなります。

総入れ歯は、歯茎が痩せてくると入れ歯がパカパカして外れやすいことがあります。また、プラスチックの歯は、長期間使用すると噛み合わせがずれてきます。定期的に確認して、歯茎にぴったり合うように入れ歯を調整しなおすようにしましょう。

入れ歯の種類

材料 プラスチック義歯
(保険適応)
ノンクラスプデンチャー
(自費)
金属床義歯
(自費)
プラスチック義歯(保険適応) ノンクラスプデンチャー(自費) 金属床義歯(自費)
特徴 保険適応なので費用を抑えることができ、修理も可能です。ただし、プラスチックなのですり減ってくることや、金属のバネが見えるというデメリットもあります。 金属のバネがないため笑っても入れ歯だとわからないというメリットがあります。また、薄いため装着感が良いです。ただし、修理が難しいため壊れた場合は作り直す必要があります。 食べ物の温度が感じられるため、おいしく食べることができます。保険よりも薄くでき、使用時の違和感が少ないのも特徴です。また、金属によってはアレルギー対策になります。
美しさ ★★☆☆☆ ★★★★★ ★★★☆☆
耐久性 ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★★★★
適合性 ★☆☆☆☆ ★★★☆☆ ★★★★★

治療の流れ

STEP01
おおまかな型取りおおまかな型取りをして、精密な型取りを行うための道具を作る。
STEP02
精密な型取り前回の模型で作った道具にて精密な型取りを行う。
STEP03
噛み合わせの確認前回の精密な模型で作った道具にて噛み合わせをチェックする。
STEP04
仮試適仮に作った入れ歯にて噛み合わせや合い具合を確認する。
STEP05
完成最終的に入れ歯の噛み合わせ、バネのきつさなど微調整を行って入れ歯を入れる。
STEP06
調整実際に使って痛みがでた部位、微妙な噛み合わせのズレなどを調整する。
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